ダンジョンを冒険するファンタジーやグルメ漫画作品は数多くありますが、なかでも「ダンジョン飯」は一味違います。
ダンジョン飯は、倒したモンスターを料理しながら自給自足でダンジョン踏破を目指すという、全く新しいファンタジーの領域を切り開いた作品です。
どれも現実には存在しないレシピが数多く登場しますが、架空の料理なのにウマそうに見せる画力がスゴイ。
料理だけでなく、ファンタジーの世界観やギャグでもしっかり楽しませてくれる、バランスのとれた飽きのこない作品です。
連載は2023年9月に完結しましたが、今なお注目度の高い「ダンジョン飯」。
おすすめ度はかなり高いので、ウキウキしながらレビューしていきますね。
*2024年1月時点の情報です。
最新の情報はebookjapan公式サイトをご覧ください。
漫画「ダンジョン飯」第1巻のあらすじと登場人物
「ダンジョン飯」の情報
「ダンジョン飯」は九井諒子先生による長編漫画です。
2014年に連載がスタートして、2023年9月に連載は完結しましたが、そのシリーズ累計発行部数は1,400 万部を突破しています。
2023年の12月15日に13巻と14巻(最終巻)が同時発売され、2024年1月4日よりアニメの放送も始まりました。
あらすじ
とある村の墓所の壁から突如、巨大なダンジョンが出現。
そこから男が這い出てきて村人に語ります。
地下には一千年前に滅亡した「黄金の国」があり、今なお「狂乱の魔術師」にとらわれていると。
その国の王を自称するその男は、狂乱の魔術師を倒したものに国のすべてをあたえると言い残し消えます。
冒険者のライオスたちもダンジョン攻略に挑み、レッドドラゴンに立ち向かいます。
しかし度重なる不運で食料を失い、空腹でうまく戦えず全滅しかけたライオス一行。
妹ファリンがドラゴンに食われながらも放った魔法により命からがらダンジョンを脱出。
妹ファリンを救出すべくダンジョンに再び挑もうとするが金がありません。
仲間の雇用費、武器等の装備品代、日曜品代、食費と冒険にはとにかく金がかかります。
現実は世知辛い‥
そこでライオスは食えるものなら何でも食い、自給自足で妹を助けに行くことを決意します。
登場人物一覧
■ライオス
リーダーで戦士。種族はトールマン。温厚で魔物愛好家だが、魔物を食べて見たいというサイコパスな一面も。
■マルシル
種族はハーフエルフの女性。高度な魔法が操ることができるが、魔物を食べるのには抵抗がある。
■チルチャック
種族はハーフフット。戦闘には向いておらず宝箱の解錠や罠の解除を得意とするサポートするしっかり者。
■センシ
ドワーフで料理番。ダンジョンで10年以上ダンジョン飯を研究し続けている。ダンジョン飯のかなめ的存在。
漫画「ダンジョン飯」1巻の感想
*ネタバレはできるだけ少なめにしています。
九井諒子先生のモンスター考察がやばい
大サソリと歩くキノコの水炊き、人食い植物のタルト…。
聞いただけでオゲェッてなりそうですが、九井諒子先生の見事な画力と演出により食欲を刺激されまくりです。
ドラゴンマジ食いてぇ‥とかなりますね。
RPGで登場しそうなモンスターを水炊きにして食べたり、スライムや動く鎧の生態を事細かに紹介してその調理法を描き出す九井諒子先生の考察力がすごいです。
スライムは日干しにして食べるのがいいなんて、明日使えそうで使えない何かすごい知識を獲得した気になりました。
レシピも3分クッキングみたいに素材や材料もしっかり書かれていてリアルすぎ。
戦闘シーンも十分面白いですが、このモンスターどうやって食べられるんだろう?とついつい考えてしまいます。
ただのグルメ漫画じゃない。戦闘もギャグも超絶品!
ひたすらダンジョンを歩き回りモンスターを食べ歩き漫画ではなく、戦闘シーンもかなり面白いです。
ただひたすら魔法をバンバン撃ちまくるのではなく、モンスターの生態を見抜き戦い方を変える知的戦略バトルが堪能できます。
また、ライオスはモンスター好きすぎて食べることに積極的ですが、マルシルのような反対派もいて、食う食わないで毎回もめるという漫才のようなやりとりが笑えます。
*2024年1月時点の情報です。
最新の情報はebookjapan公式サイトをご覧ください。
漫画「ダンジョン飯」の感想まとめ
架空の食材でありながら、リアルに存在してもおかしくない絶品料理にしてしまう素晴らしい構成力。
あんなグロテスクなモンスターが、今度はどんな料理になるんだろうと毎回期待しながら読んでました。
昔なつかしのダンジョンRPG の世界観もありつつ、グルメも楽しめる最高の作品でしたね。
みなさま、主食・主菜・副菜を揃えてバランスのよい食事を心がけましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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