「左ききのエレン」は、何者かになろうとしてあがき続けるデザイナーの朝倉光一と、アーティストの才がありながら、絵を描くことに苦悩する天才山岸エレンを主人公にした作品です。
天才になりたくてもなれない誰もが感じる葛藤や苦悩を、圧倒的な熱量のセリフや表現力で描き、いまだに多くの人を魅了し続けています。
特に代理店で勤務する朝倉光一の物語は、社会人として奮闘する多くの人々の心に響く内容になっているでしょう。
天才になりたくて挫折する光一の姿に、自分を重ねて読んでしまう方はきっと多いハズ。
天才になれなかった全ての人へというキャッチコピーは、この物語を象徴するほどのインパクトがありますよね。
とえあえず1巻だけで読んでみて!って言いたくなる作品です。
ちなみに、タイトルは「左利きのエレン」はなく「左ききのエレン」が正解なようです。
なんかこだわりがありそうですね。
この記事では、原作版の「左ききのエレン」の感想とあらすじをネタバレ少なめで紹介していきます。
「左ききのエレン 第1巻」の感想とあらすじ
第1巻のあらすじ
朝倉光一は、大手広告代理店に勤める駆け出しのデザイナー。いつか有名になることを夢みてがむしゃらに働く毎日だった……。もがき苦しむ日常の中で、高校時代に出会った天才・エレンのことを思い出していた。
引用元:ebookjapan
【感想】左ききのエレンはみんなの物語だと思う。
凡人なのに天才にあこがれ広告代理店で奮闘するデザイナーの朝倉光一。
その才能ゆえに苦悩を抱える天才アーティストの山岸エレン。
凡人と天才の物語が交互に展開され、時には不器用に交差し、ぶつかり合いながら進んでいくいきます。
多くの人が憧れる天才になれるのはほんの一握りの人だけ。
天才になれない人たちの人生に価値がないと言われれば、そんな事はない。
朝倉光一も、エレンの才能に嫉妬やあこがれを抱きながらも、自分の中に才能を見出そうとします。
仕事で認められたくて頑張っても頑張っても、結果が出ず、焦燥感や苛立ちを感じる光一。
若さゆえの自信や青臭さが、社会にでてバッキバキに折れられていく挫折感は、多くの社会人が経験しているのではないでしょうか。
自分を凡人だなと感じて失望した経験がある人なら、光一はきっと共感できるキャラクターだと思います。
左ききのエレンは、天才になれなかった人たちにもスポットライトをあててくれる物語です。
「左ききのエレン」の作品情報
左ききのエレンはどこで連載されてる?
原作版「左ききのエレン」は、現在はnoteで連載中です。
毎週木曜0時に最新話が公開されています。
原作版の単行本は何巻まで発売されている?
原作版「左ききのエレン」は、現在は33巻まで発売されています。
ここまで連載が続くと、ほとんど別の人が書いたように画が上手いなって感じます。
原作者のかっぴーさんは広告業界に勤めていたので、かなり業界ネタ満載です。
広告業界やアートの世界の話なのに、「HUNTER×HUNTER」のバトルを彷彿とさせるような展開があったりするのがおもろいです。
もちろん殴り合いのバトルはほぼありませんよ。(いや、ちょっとあったかな)
ライバルたちの登場シーンは「BLEACH」風。
とてもスタイリッシュでかっこいい。
原作版「左ききのエレン」は完結している?
原作版「左ききのエレン」は完結していません。
リメイク版は完結しましたが、原作版は現在も連載中です。
第二部「HYPE編」は30巻をもって終了しましたが、現在は第三部「DOPE」が連載中です。
第一部から第三部を単行本別でまとめてみました。
- 第一部 (1巻〜13巻)
- 第二部 (14巻〜30巻)
- 第三部 (31巻?〜)
nifunさんによるリメイク版と原作版の違いは?
「左ききのエレン」には、nifuniさんが作画を担当したリメイク版もあります。
リメイク版は、2017年に「少年ジャンプ+」にて連載が開始。
そして、2022年の10月8日に最終話が掲載。
物語としては完結し、単行本は24巻まで発売されています。
リメイク版の原作との違いはこんな感じです。
- 原作よりもボリュームがある
- 原作では出番の少ないキャラがけっこう出てる
- 原作にないオリジナルのストーリー展開がある
リメイク版は、原作版の第一部(1〜13巻まで)の内容を24巻で完結させています。
なかなかすごいボリュームですよね。
さらに、原作ではあまり登場しなかったキャラクターがゴリゴリにストーリーに絡んできたり、オリジナルな展開があったりとコレはコレで楽しめました。
ちなみに、原作版の第二部「HYPE編」(14巻〜30巻)はリメイク版には収録されていません。
今のところリメイクする予定もないようですね。
リメイクしたらすごいボリュームになりそう…
最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。
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