渋いおじいちゃんの騎士が表紙の「辺境の老騎士 バルド・ローエン」読みました。
転生系でもなく、チートや無双系でもない。
ましてや、ファイアーボールや必殺技がバンバン炸裂するお話でもなく、一本筋が通った老騎士の骨太なファンタジーでした。
簡単にまとめると、
引退して静かに余生を送りたいと故郷を旅立ったバルドが、行く先々でいろんな事件や陰謀に巻き込まれたり、あたらしい旅の仲間ができたりするお話。
おまけにグルメ要素もあって、旅したいろんな土地の料理を、バルドの食レポつきで楽しめるようになってます。
バルドが美食家なので、グルメも楽しめる本格派ファンタジーといったところでしょう。
一気見するほど面白かったので、「辺境の老騎士 バルド・ローエン」のあらすじと感想をサクッとご紹介します。
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あらすじ
辺境の地パクラを治めるテルシア家に長年仕えた老騎士バルト・ローエン。
「人民の騎士」と呼ばれ、最強の名を欲しいままにしたバルドですが、今はただ穏やかな日々を過ごしたいと願い、地位も名誉も捨て放浪の旅に出ます。
愛馬スタボロスにまたがり、悠々自適の旅を続け、静かに死にゆく場所を探すバルド。
そんな彼の願いとは裏腹に、旅の途中で様々な事件に巻き込まれていくことに…
新たな仲間、新たな戦い、そして過去の因縁。
バルドの旅は新たな冒険へとつながっていきます。
辺境の老騎士バルド・ローエンの感想
なかなか引退させてもらえないバルド
辺境の老騎士バルド・ローエンは、老齢を迎えたバルドが、名誉や地位をも捨てて、残りの人生を静かに過ごしたいと旅に出る物語です。
引退したくて旅に出たはずなのに、行く先々で事件や陰謀に巻き込まれるバルド。
老騎士と聞いてどうなんだろうと思いましたが、おじいちゃんにも関わらずその強さと豪傑さは健在。
体にガタがきながらも、老練した技量で戦う姿がイイですね。老体にムチ打って、人民のために戦うバルドに哀愁さえ感じます。
でも、戦闘後に体にガタがくるところが愛らしい。
シリアスな中にもユーモア精神をもった魅力的なキャラです。
引退して会社を譲りたいのに、社員がそれを許してくれない社長みたいでカッコいい。
バトルとグルメ
戦闘シーンは無双というわけではなく、剣と剣のガチのぶつかり合いが多め。
魔物と戦うこともありますが、派手な魔法とかはなくリアル騎士道みたい。
絵もうまいし、命のやり取りをする緊迫感が伝わってくる戦闘シーンは見ごたえありです。
バルドも現役の若手戦士たちにも負けてないし、むしろまだ成長してるおじいちゃんって感じです。
また、この作品にはグルメ要素もあって、旅先で出会った様々な料理の描写が多め。
旅先で味わう食事は、バルドの旅の楽しみでもあって、豪傑な騎士でありながら美食家の一面も見せてくれます。
わりと「美味しんぼ」並みの詳細な料理解説もあるので、料理じゃなくてバトルやストーリーを楽しみたい!って人には苦手なパートかもしれないですね。
老練したバルドが魅せる濃厚な人間ドラマ
辺境の老騎士バルド・ローエンの一番の見所といえば、やはり濃厚な人間ドラマではないでしょうか。
人生の黄昏を迎えたバルドの心情描写が多い作品ですが、旅の途中で出会う人々との交流を通して、人生の喜びや悲しみなどが丁寧に描かれています。
旅先で出会った仲間たちも個性的なメンバーばかりですが、バルドを中心にしてひとつにまとまっていきます。
死に場所を求めて旅立った先で、あらたな冒険が始まり、さらに成長するバルドに何度も魅せられました。
辺境の老騎士 バルド・ローエンの原作はなろう系?
「辺境の老騎士 バルド・ローエン」の原作は、なろう系小説が元になっています。
「小説家になろう」で連載され、読者の熱烈な支持を受けて、書籍化、さらには漫画化へと発展しました。
原作の小説は5巻で完結しています。
「辺境の老騎士 バルド・ローエン」は、なろう系小説ならではの魅力と、老騎士の冒険という王道ファンタジーとグルメが見事に融合した作品です。
もし、なろう系小説に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
辺境の老騎士 バルド・ローエンの最終回は?完結している?
「辺境の老騎士 バルド・ローエン」のコミック版はまだ完結していません。
最新刊の11巻まで現在発売中です。
原作:支援BIS
著者:菊石森生
出版社:講談社
まとめ
バトルよし、グルメよし、人間ドラマよし。
シリアスな場面もありながらも、ユーモアあふれる描写やテンポの良いストーリーを堪能しました。
バルドの人情味が溢れる素敵な作品でしたね。
原作の小説は完結していますが、コミックはまだまだ連載中です。
よかったら読んでみてください。
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最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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